大滝山風力発電事業 その2

大滝山風力発電事業――知事意見にも反する“説明不足”と、国の厳しい評価が示す深刻な問題

大滝山・二ッ森周辺で計画されている大規模風力発電事業をめぐり、2022年に示された知事意見と経済産業大臣意見は、いずれも極めて厳しい内容でした。水源涵養保安林の伐採、大規模な切土・盛土、生態系への影響、土砂災害リスク、景観への影響など、多岐にわたる重大な懸念が指摘され、事業者には「抜本的な見直し」が求められています。

特に知事意見では、環境影響評価図書について「縦覧期間終了後もインターネットで閲覧可能とすること」と明記されています。しかし現状、大滝山風力発電事業の準備書・要約書・説明資料はウェブ上に一切公開されていません。住民が内容を確認できない状態は、知事意見の趣旨に反する不適切な対応であり、情報公開と住民参加の原則を損なう重大な問題です。

一方、経産大臣意見書では、土工量が「著しく多い」、水源涵養保安林への影響が大きい、生態系への影響が重大など、事業計画そのものに根本的な問題があると指摘されています。特に「改変区域が大きく変わる場合は再評価を行うべき」との文言は、事実上「このままでは認められない」という国の姿勢を示すものです。

こうした厳しい行政意見があるにもかかわらず、住民説明会では水源への影響、クマタカなど希少種の保全、生活環境への影響など、行政意見で求められた重要項目について十分な説明が行われていません。市民からは「なぜ行政意見が反映されていないのか」「なぜ資料が公開されないのか」という声が相次いでいます。

さらに、大滝山だけでなく、そして会津側の背炙り山でも高さ200mの巨大風車を50基建てる巨大風力発電計画が進行しており、8900筆の反対署名が会津若松市に届けられていますが、猪苗代湖を取り巻くように風車が林立する巨大風力ベルト化が危惧されています。磐梯山からの眺望が大きく損なわれる可能性も否定できません。

私たち日本共産党郡山市議団は、知事意見に反する情報非公開の問題、国の厳しい評価、そして地域全体の自然と景観への影響を市民に正確に伝え、市に対して説明責任と住民参加の徹底を強く求めていきます。

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